暮れ行く２００５　　'05.12.30

いよいよ明日で２００５年も終ろうとしています。

今年もまた、クライアントの方々を初めとする多くの素晴らしい方達に支えられて、無事一年を過ごすことが出来ましたことを

心より感謝致します！

今年は「上賀茂の家・Ｎ邸」「松ヶ崎の家」「上賀茂の家・Ｋ邸」「六甲のペントハウス」の４件を竣工させることが出来ました。

いずれもがクライアントとのキャッチボールから生み出された、私にとりましても思い出深い住宅建築です。それぞれの現実との

格闘において（また私の至らなさにおいて）実現したことや出来なかったことがありますが、有形・無形の「かたち」を生み出す

行為の面白さとしんどさを再確認した一年でもありました。実現した建築が、そこに身を置く方々にとって少しでも意味のある

刺激的な場所となることを願ってやみません。

さて話は変わりますが、先日の大雪の降った日に、近くにある正伝寺（比叡山をいただく借景庭園があります）に雪景色を見に

行きました。普段は白川砂の敷かれた庭にも、それを自然から切り取る白壁にも、そして周囲の山々にも、細かな雪が音も無く

しんしんと降り積もっていました。白一色のその風景や自然と人の手の織り成す美に感動したのは勿論ですが、ただただ静かに

降り続く雪そのものに心を動かされました。それが何なのか反芻しているのですが、正伝寺の”静けさ”があってこそ感じられた

自然の力の様な気がします。

もうすぐ新年を迎えますが、その時感じた静けさと共にある「力」を日々の活動の中に織り込んでいければと思っております。

来年もどうぞ宜しくお願い致します。（角田曉治）

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