House in Arashiyama
コーナーに仕込まれた多様性
京都は嵐山に建つ木造３階建の建売住宅の改修である。既存の基礎・
柱・梁組を残しつつ新しいプランを創り出している。１階にリビング
・キッチン・水回り、２階には子供室、寝室、WCが配されている。
リビングには同じ床の高さで和室が付属している。仕切の無い大きな
スペースを、食事のための・・、ソファでくつろぐための・・、ピア
ノを弾くための・・、というようにコーナーごとに使うという住まい
方を提案している。２階の一部を今回吹抜けとしているため、子供室
は独立した部屋でありながらも１階との気配の交流を生み出している。
吹抜部の外壁面には連装の突出窓を設けて、熱い空気を自然に逃がし
対流を生み出すことを目論んでいる。内部は可能な限りビニルクロス
などを避け、珪藻土を用いることで身体への負担を軽減している。既
存の骨格を生かしてそれを補強しつつ、そこに新たな要素を付け加え
ることでそれまでに無い新しい暮しを実現した住まいである。
■計画地 ：京都市
■構造・規模：木造 Ｆ２
■建築面積 ： ７４．１６㎡
■延床面積 ：１１５．４７㎡
□設計期間 ：H.１３．０８ ～ H.１３．１１
□工事期間 ：H.１３．１１ ～ H.１４．０５
ＷＯＲＫＳ