既存家屋の記憶でつながる二世帯の家
既存木造離れを保存し、コンクリートによる新たな空間を増築した二世帯
住居である。円弧の一部が用いられた境界塀を、既存家屋の記憶と定義し、
それを延長した円環によって、新旧の二棟が結び付けられている。円環は、
内部空間にあってはトップライトが走るヴォイド空間を形成し、上下二層
に分かれて配置された親子二世帯を結びつける。外部においては、静かで
プライベートな外部空間と、多人数でのイべントにも対応するパーティー
空間を創りだしている。円環とともに、既存棟からクライアントお気に入
りの既存樹木へと向けられた軸が光の帯として二つの棟を結び付けている。
■計画地 ：奈良県
■構造・規模：RC造＋木造（既存） F2
■建築面積 ：２７５．５２㎡
■延床面積 ：４３３．２８㎡
□設計期間 ：H．２２．０９ ～ H．２２．１１
□工事期間 ：Unbuilt
ＷＯＲＫＳ