House in Kameoka
鉄骨造の木の家
京都府は亀岡市に建つ鉄骨造３階建ての住居である。１階に
キッチンとリビング、２階にウオーターセクションと主寝室、
そして３階に子供室とゲストルーム（和室）が配置されてい
る。クライアントが営む料理教室の場でもあるキッチンと、
家族の場であるリビングとは、可動壁としての障子により連
結・分節される可変的な空間である。３層の各平面上に必要
な諸室を機能的に配置し、その各フロアを垂直に連続するス
リット窓と上部トップライトからの光で満たされた階段室で
結んでいる。各室・各フロア上の水平空間と、階段室である
垂直空間のそれぞれが日々の生活の機能的側面と、上下の移
動時の心理的・身体的な刺激空間的側面を担っている。平面
上では、視線・通風・採光の獲得と、周辺からの視線の制御
を両立させるために抑制された開口部を効果的に配置してお
り、それが結果として面としての壁を強調した外観を生み出
している。内部空間を内包する厚い壁を和を感じさせる土壁
の表情とし、スリット窓やグレーチングの格子といった要素
を用いながら、モダニズムの言語である”独立した壁”の構成
とすることで、モダンと和の融合の表現を試みている。
■計画地 ： 京都府亀岡市
■構造・規模：鉄骨造 F３
■建築面積 ： ６１．３１㎡
■延床面積 ：１６７．６２㎡
□設計期間 ：H.１５．０２ ～ H.１５．０８
□工事期間 ：H.１５．０９ ～ H.１６．０２
ＷＯＲＫＳ