下鴨の家
House in Shimogamo


光の蔵の家
オーソドックスな切妻屋根が蔵の風情を漂わせてている、京都下鴨
に建つ木造住居である。家族相互の程よい距離を考え、それぞれの
居場所が中央の吹抜を取り巻くように設定されている。階段・ブリ
ッジ・共有書斎・子供室・主寝室といったプライベートスペースが、
吹抜を軸として配置されており、移動と滞留のそれぞれの場面にお
いてその動きが垣間見える。コンパクトなプランの中に、吹抜を中
心として上下・水平に展開するらせん状の動きを仕込むことで日常
の中に楽しいシーンを生み出そうとしている。中央の吹抜には、上
部屋根に設けたトップライトや、回転することで窓からの光を反射
させる壁により、たっぷりと光と風が導かれる。内部は檜や杉の無
垢板、珪藻土といった自然素材で造られており、白熱灯の照明と相
俟って、やさしく暖かな空間となっている。









■計画地  :京都市左京区
■構造・規模:木造 F2
■建築面積 : 92.94u
■延床面積 :138.48u
□設計期間 :H.15.11 〜 H.16.05
□工事期間 :H.16.07 〜 H.16.12



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