PLAZA KIT
スクリーンを纏うサスティナブルサロン
京都工芸繊維大学のキャンパス内に建つ建築である。活用されないまま老朽化
が進む既存のRC造倉庫と、日本の近代建築史に名を残す本野精吾（京都高等
工芸学校教授）設計の車庫をリビルドして学内のサロンとして再生させるとと
もに、新たに守衛室を増築したサスティナビリティの高いプロジェクトである。
既存車庫に用いられていた素材（スクラッチタイル）を使用することや、外壁
を有孔折版でくるむことで、既存の倉庫と車庫、新築の守衛室という互いに独
立した三つの要素を関連付け、様々な意味で違和感なく一体化させることが目
指された。既存倉庫部分に貫入する新設屋根は、弥次郎兵衛の構造を用いるこ
とで、新旧双方における構造上の分離と意匠上の融合という、相反する条件を
両立している。道路側はその立地を利用するため既存の境界塀を撤去し、学外
へのショーケースとしても機能している。
■計画地 ：京都市
■構造・規模：RC造＋S造 F１
■建築面積 ：** ．㎡
■延床面積 ：** ．㎡
□設計期間 ：H.１９.＊＊～ H.１９．＊＊
□工事期間 ：H.１９.＊＊ ～ H.１９．＊＊
ＷＯＲＫＳ