Little House in Miyazakicho
ゆったりと住まう「終の棲家」
京都下鴨に建つ、高齢の御夫婦お二人の住まいである。簡素でチープ・
シックな中に、様々な「和」のエッセンスをちりばめている。クライア
ントは御高齢ということもあり、部屋数も必要最小限として、階段や水
回り等も含め、その一つ一つをゆったりとしたスペースで計画している。
細長い敷地の特性を生かし、庭との連続感を出すことで奥行きを感じさ
せるとともに、南面の道路側には吹抜けを設けてプライバシーの確保と
風や光、気配の流通との両立を目論んでいる。内部は露出された梁や珪
藻土、ナラの縁甲板、調湿材の床下の木炭といった自然素材で構成され
ている。身体に対するバリアフリーは当然のこととして、情緒面に作用
するバリアフリーを追求し老後を静かに且つ快活に生きることのできる
家を目指した。
■計画地 ：京都市左京区
■構造・規模：木造 Ｆ２
■敷地面積 ：７２．２９㎡
■建築面積 ：４２．５４㎡
■延床面積 ：６９．９１㎡
□設計期間 ：H.１３．０２ ～ H.１３．０４
□工事期間 ：H.１３．０４ ～ H.１３．０９
ＷＯＲＫＳ