Villa in Tateshina
非日常を考える山の家
長野県蓼科に建つ別荘である。傾斜を持つ地勢に合わせたシンプルな
片流れ屋根が架けられている。大いなる自然の中に建つ建築として、
木立にとけこんだ素直で謙虚なものを考えた。このような場所におい
ては、形態よりもここで過ごす時間や経験を生み出すことにこそ、建
築が力を発揮するフィールドがあるのではないだろうか。そう考えて、
単純でミニマルなプランニングの中に、いろんなシチュエーションに
対応できる様々な場を構想している。内部の大部分は調湿作用を考慮
して珪草土が用いられ、木組の力強さが感じられるように登梁が露出
される。外部との結界としての階段室には暖炉背面からの熱を入れ、
やはり階段室に面している主寝室やゲストルームに暖気を導く工夫が
なされている。
■建築地 ：長野県茅野市
■構造・規模：木造 Ｆ２ Ｂ１
■建築面積 ： ７６．３９㎡
■延床面積 ：１０５．９９㎡
□設計期間 ：H.１１．０５ ～ H.１２．０３
□工事期間 ：H.１２．０５ ～ H.１２．１２
ＷＯＲＫＳ