House in Toyonaka
バランスを追求した和モダンな住まい
高台に建つマンションのリノベーションである。コストとのバランスの
中で、和を基調としたモダンなテイストのシンプルな住空間を目指した。
キッチン・ロビング・ダイニングの各スペースが、既存ダクトスペース
のための下り天井で緩やかに分節しつつ、新設の垂壁により一つの空間
としてまとめられている。またこの垂壁は、壁掛エアコンの冷媒配管を
既存スリーブを使いながら極力見えない様に納める事にも寄与している。
垂壁に仕込まれた間接照明が照らすダイニングの壁面は、この住まいの
大きな床の間であり、そこに設けられたサイドボードの甲板はキッチン
のカウンターへと連続して、空間の連続性を強調するとともに、垂壁と
のアシンメトリーなバランスを三次元的に追求している。
玄関から続く廊下には光が透ける障子太鼓張のドアを新設し、くつろぎ
の空間に必要な落ち着きを生み出している。
■計画地 ：豊中市
■構造・規模：ＲＣ造・Ｆ５（既存）
■延床面積 ： ７３．８２㎡
■改修面積 ： ４１．０１㎡
□設計期間 ：H.２８．０９ ～ H.２９．０３
□工事期間 ：H.２９．０４ ～ H.２９．０５
ＷＯＲＫＳ